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cout(C++)

 cout(しーあうと)とは,C++においてコンソール上に文字列を出力する最も簡単な仕組みである.

書式

 coutの一番単純な使い方は以下のようになる.
#include <iostream>
std::cout << 出力する文字列;
C++では文字列はダブルクオート(")で囲むことになっているので,「出力する文字列」もダブルクオートで囲むことに注意する.C++では基本的に半角文字しか使えないが,ダブルクオートの間なら日本語などの全角文字も使うこともできる.

include

 coutを使うためには,「iostream?」標準ライブラリをinclude?する必要がある. →include?参照
#include <iostream>

名前空間

 細かい話をすると,coutは「std」名前空間?で定義されているため「std::cout」と書かなければいけない.いちいち「std::」を付けるのが面倒な場合は,以下のようにusingディレクティブ?を用いて可視化することができる. →名前空間?usingディレクティブ?大域演算子?参照
using std::cout;
もしくは,「std」名前空間?全体を可視化しても良い.
using namespace std;
要は,これらのどちらかを行った場合,以下のように,「std::」を付ける必要はなくなるということである.
#include <iostream>
using namespace std;

cout << 出力する文字列;
このことは,後述するマニピュレータに関しても同様である.

連結

 「出力する文字列」は上記のように1つではなく,同時に複数指定することもできる.その際には,「<<」で連結する.coutのこの使い方の例になっているのが,Hello,World!プログラムである.
std::cout << "Hello,World!" << std::endl;
ここでは,「"Hello,World!"」と「endl」を同時に(連続して)指定している.「endl」はマニピュレータの一種であり,改行を指示するものである.
なお,このコードは以下のようにしても同じである.
std::cout << "Hello,World!";
std::cout << std::endl;
文字列と文字列,マニピュレータとマニピュレータを連結してもかまわないし,3つ以上の連結も可能である.

マニピュレータ

☆☆
 マニピュレータとは,入出力に対して何かしらの操作をするものである.coutに対する主なマニピュレータを挙げる.すべて「std」名前空間?で定義されている.
endl改行文字('\n')を出力してバッファをフラッシュする
endsヌル文字('\0')を出力する
flushバッファをフラッシュする(まだ出力されていない部分を出力する)
setw(int n)次の出力の文字幅を n に指定する
setfill(char c)次の出力の文字幅を n に指定する
dec以降の整数を10進数で出力を行う
hex以降の整数を16進数で出力を行う
oct以降の整数を8進数で出力を行う
showbase基数を明確にして出力を行う
fixed以降の小数を10進表記法で出力する
scientific以降の小数を科学的記法(指数表記法)で出力する
showpos以降の正数に正の符号を付ける
left以降の出力を左揃えにする
right以降の出力を右揃えにする
internal以降の出力を符号は左揃え,値は右揃えにする
boolalpha以降のbool値を"true"か"false"で出力する
引数のあるマニピュレータは「iomanip?」標準ライブラリをinclude?する必要がある. →include?参照

関連項目

 コンソール上への出力であるcoutに対して,コンソール上からの入力はcin?を使う.